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電気温水器からエコキュートに交換するべき?ランニングコストや導入費用などを解説

2023年9月12日

電気温水器からエコキュートに交換するべき?ランニングコストや導入費用などを解説

電気温水器とエコキュートは電気を必要とする貯湯式給湯器で、メリットやデメリットなどが共通しています。しかし、お湯を沸かすために必要なエネルギー量が異なるため、ランニングコストに大きな違いがあります。

そこで今回は、電気温水器からエコキュートに交換する場合のランニングコストや導入費用などをわかりやすく解説します。ぜひ、最後までご覧ください。

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電気温水器からエコキュートに交換するべき?

結論から申し上げますと、エコキュートを購入できるなら電気温水器からエコキュートに交換するべきです。

電気温水器とは、電気を利用してお湯を沸かす給湯器です。機器内部にある電熱ヒーターに電気を流すことで発熱させ、お湯を沸かして必要に応じて各所に給湯します。お湯を沸かす仕組み自体は電気ポットと同じで、大半の商品が貯湯式です。

一方、エコキュートは電気と空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。エアコンにも用いられているヒートポンプ技術によって空気の熱を集めると圧縮して、発生した高温の熱を利用してお湯を沸かして必要に応じて各所に給湯します。

「お湯を沸かすために電気を利用している」、「貯湯タンクユニットでお湯を貯めておく」など、エコキュートと電気温水器は多くの共通点があります

しかし、電気温水器は電熱ヒーターでお湯を沸かすのに対して、エコキュートは空気の熱を圧縮して生み出した熱でお湯を沸かします。金属を熱するよりも、空気を圧縮して生み出して熱を生み出すほうが必要なエネルギーは少ないです。

次の表は、エコキュートと電気温水器で同じ湯量を沸かした場合のランニングコストを比較したものです。

エコキュート 電気温水器
北海道電力エリア 約54,000円 約184,800円
東北電力エリア 約48,000円 約189,600円
北陸電力エリア 約42,000円 約166,800円
東京電力エナジーパートナーエリア 約37,200円 約158,400円
中部電力エリア 約25,200円 約100,800円
関西電力エリア 約20,400円 約87,600円
中国電力エリア 約43,200円 約176,400円
四国電力エリア 約44,400円 約193,200円
九州電力エリア 約20,400円 約84,000円
沖縄電力エリア 約27,600円 不明

実際のランニングコストは給湯器の性能や家族の人数、お湯の使い方などによって異なりますが、すべてのエリアで電気温水器のランニングコストが高いことが分かります。

メンテナンスや点検を続けていれば、エコキュートと電気温水器は10年以上使用できる可能性が高いです。関西電力エリアでエコキュートと電気温水器を10年使用した場合のランニングコストは以下のとおりです。

  • エコキュート…10年間で約20万円
  • 電気温水器…10年間で約87万円

10年間使用し続けた場合のランニングコストの差額は、約67万円です。上記の数字は現在の電気料金単価に基づいて計算しており、電気料金の値上げが実施されていえば、更に高額になる可能性は否定できません。

つまり、電気温水器をこのまま使用しているとランニングコストの負担が大きいので、エコキュートへの交換を検討してみましょう。

電気温水器からエコキュートに交換する際の注意点

電気温水器からエコキュートに交換する際の注意点は以下のとおりです。

  • 導入費用はエコキュートのほうが高い
  • 電気温水器よりもスペースを多く取る
  • 電気料金メニューを変更する

電気温水器からエコキュートに交換したい方は上記の注意点を注意しましょう。それぞれ、順番に解説します。

導入費用はエコキュートのほうが高い

エコキュートと電気温水器は貯湯式給湯器ですが、エコキュートには貯湯タンクユニットのほかにお湯を沸かすための熱を発生させるヒートポンプユニットがあります。

そのため、電気温水器の相場が工事費込みで20万円~40万円に対して、エコキュートの相場は工事費込みで40万円~70万円と高額です。

メーカーや機種、販売業者によって異なりますが、電気温水器から電気温水器に交換した場合と、電気温水器からエコキュートに交換した場合では導入費用に20万円~30万円の差額があると覚えておきましょう。

なお、導入費用の差額である20万円~30万円は、エコキュートを10年以上使用していれば回収できる金額で、場合によってはランニングコストの節約効果も得られます。

電気温水器よりもスペースを多く取る

電気温水器と違ってエコキュートにはヒートポンプユニットを設置するためのスペースが必要になります。

ヒートポンプユニットはエアコンの室外機と同程度なので、それほど大きくはありません。しかし、狭小スペースでは電気温水器を設置していた場所にヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットの両方が置けない場合があります。

電気温水器からエコキュートに交換する際は、販売業者に実地調査を行ってもらい、設置できる機種を尋ねてみましょう

電気料金メニューを変更する

電気温水器からエコキュートに交換する場合、電気料金メニューを変更する可能性があります。エコキュートのランニングコストが安い理由の1つに、お湯を沸かす深夜の電気料金単価が安くなる電気料金メニューと契約していることが挙げられます。

例えば、関西電力エリアに住んでいる方は関西電力の「はぴeタイムR」に切り替えます。

区分 単位 料金単価
基本料金 最初の10kWまで 1契約 2409.40円
10kWを超えて1kWにつき 1kW 416.94円
電力量料金 デイタイム 夏季 1kWh 28.87円
その他季 26.24円
リビングタイム 22.80円
ナイトタイム 15.37円

デイタイムは平日午前10時~午後5時、ナイトタイムは毎日午後11時~翌午前7時までで、残りの時間がリビングタイムとなり、1kWhあたりの単価が異なります。また、デイタイムは7月1日~9月30日までを夏季としており、ほかの季節よりも単価が割高です。

エコキュートに交換して上記のような季節別時間帯別電灯に切り替えた場合、日中の使用電力量が多いと、家庭の電気代が上がってしまう可能性があるので注意しましょう。

電気温水器からエコキュートに交換する工事

電気温水器からエコキュートに交換する工事の手順は以下のとおりです。

  • 1. 電気温水器の撤去
  • 2. エコキュート本体の搬入
  • 3. 設置やアンカー止め
  • 4. 給水・給湯配管接続
  • 5. 電気配線接続
  • 6. 配水管接続
  • 7. リモコン取り付け
  • 8.試運転
  • 9. 操作方法の説明と引き渡し

上記の基本工事の費用は工務店によって異なりますが、おおよそ10万円~15万円が相場です。電気温水器からエコキュートに交換する場合、電気温水器で使用した配線や配電設備、配管などを使用するので、追加工事を行う必要はありません。

ただし、次のようなケースでは追加工事を行う場合があるので注意しましょう。

  • 別の場所にエコキュートを設置する場合
  • 電気温水器とエコキュートで給湯の仕方が違う場合

上記を順番に解説します。

別の場所にエコキュートを設置する場合

電気温水器を設置していた場所とは別の場所にエコキュートを設置する場合、新たに基礎工事を行ったり、配管や配線の延長工事を行ったりします。

電気温水器からエコキュートに交換すると、新たにヒートポンプユニットを設置するスペースが必要になるので、電気温水器を設置していた場所が利用できない可能性はあります。

追加工事の費用は新たな基礎工事が2万円~4万円、配管や配線の延長が1mごとに1,000円~4,000円程度です。高額ではありませんが、事前に提出された見積もりに含まれているか確認しておくと良いです。

電気温水器とエコキュートで給湯の仕方が違う場合

電気温水器やエコキュートなどの給湯器では、給湯の仕方が3種類あります。

概要
給湯専用タイプ お湯はりを手動で行う
オートタイプやフルオートタイプに比べて本体価格が抑えられている
オートタイプ お湯はりから追い焚き、保温までがボタン1つで、自動で行われる
たし湯の機能が無い
フルオートタイプ お湯はりから追い焚き、保温、たし湯までがボタン1つで、自動的に行われる
給湯専用タイプやオートタイプに比べて本体価格が高い

例えば、給湯専用タイプの電気温水器からフルオートタイプのエコキュートに買い替えた場合、追い焚き用配管を新たに設置する必要があります。風呂場に新しい穴を開けて、配管を通すための追加工事に1万円前後かかります。

追加工事で壁に新しく穴を開けるので、賃貸物件の場合は事前に大家さんや管理会社に問い合わせておきましょう

電気温水器からエコキュートに交換する際に一緒に導入したい住宅機器

電気温水器からエコキュートに交換する場合、電気料金メニューを関西電力の「はぴeタイムR」のような季節別時間帯別電灯に切り替えます。

季節別時間帯別電灯は日中の電気料金単価が割高な傾向があるので、家族の状況やライフスタイルによっては、エコキュートに交換したことで家庭の電気代が高額になる恐れがあります。

そのため、電気温水器からエコキュートに交換するなら、太陽光発電システムや蓄電池の導入を検討してみましょう。

太陽光発電システムがあれば、日中に発電した電力で使用電力量を減らすことができます。また、蓄電池があれば、電気料金単価が安い深夜に電力を買電して蓄えておき、日中の買電量を減らすといった使い方が可能です。

太陽光発電システムや蓄電池はエコキュートとの相性が良い住宅機器なので、電気温水器からエコキュートに交換する際は、購入の検討をおすすめします。

まとめ

以上が、電気温水器からエコキュートに交換に関する解説です。電気温水器の導入費用は工事費込みで20万円~40万円、エコキュートは工事費込みで40万円~70万円になります。

導入費用はエコキュートのほうが高いですが、電気温水器のほうが年間ランニングコストは高く、エコキュートを10年間使用し続ければ導入費用の差額を回収することは可能です。そのため、エコキュートを購入できるなら、電気温水器からエコキュートへの交換をおすすめします。

「エコのたつじん」では、エコキュートに関する知識が豊富なスタッフが対応したします。メーカー正規品を低価格で販売しているので、エコキュートに興味がある方はご相談ください。

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