エコキュートはヒートポンプ技術でお湯を沸かす家庭用給湯器です。比較的安い夜間電力を使ってお湯を沸かすため、電気代がお得な仕組みとして人気があります。
ところで、エコキュートはどこで買えるかご存じですか?
主な購入先は家電量販店・訪問販売、そして、エコキュートの専門業者です。今回は、エコキュートの購入先について、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
エコキュートとは何か
エコキュートはヒートポンプを使ってお湯を沸かす機械のことです。機械を動かすための電力も使いますが、空気が持っている熱を利用するため、電気湯沸かし器やガス湯沸かし器より光熱費を安く抑えられます。
太陽光発電やオール電化と相性が良く、それらの設備と一緒に導入されることも珍しくありません。もちろん、エコキュート単体の導入もできます。
エコキュートが注目される理由
エコキュートは電気湯沸かし器やガス湯沸かし器に代わる給湯器として注目されています。どうして、注目されるのでしょうか。3つの理由について紹介します。
光熱費を安くできるから
1つ目の理由は光熱費を安くできるからです。エコキュートが使用する電力は電気温水器のおよそ3分の1程度です。その理由は、空気の持っている熱を利用できるからです。すべて電気で温める電気温水器よりもはるかに少ない電力でお湯を沸かせます。
エコキュートを深夜に稼働させると、より電気代を抑えられます。電力会社は昼も夜も一定量の電気を送らなければなりませんが、深夜は電気使用量が減るため余ってしまいます。そこで、少しでも夜間の電力を消費してもらおうと、電力会社は深夜料金を設定しています。
エコキュートを深夜に動かせば、割安な深夜電力でお湯を沸かすことができ、経済性が高いといえます。
非常時にタンクのお湯が使えるから
2つ目の理由は非常時にタンクのお湯が使えるからです。東日本大震災のような大地震や台風被害が発生すると停電・断水が発生し、大事なライフラインが寸断されるかもしれません。
エコキュートがあれば、タンクに入っているお湯を使用できるため、タンクの貯水量がなくなるまでお湯が使えます。
環境にやさしいから
3つ目の理由は環境にやさしいからです。ここでいう「環境にやさしい」とは、CO2の排出量を削減できるという意味です。エコキュートは使用する電力が少なくエネルギーを効率よく利用でき、CO2の排出削減に貢献できます。
エコキュートの購入先
色々な利点があるエコキュートはどこで購入したらよいのでしょうか。代表的な4つの購入先について紹介し、メリット・デメリットを見てみましょう。
家電量販店で購入
1つ目の購入先は家電量販店です。家電量販店で購入するメリットは以下の2点です。
- セールやキャンペーンを利用すれば安く購入できる
- 店舗のポイントを利用できる
全国展開している大手家電量販店は常に価格競争を繰り広げています。決算シーズンが近づくと、家電量販店ではセールやキャンペーンを実施しますので、その時に購入すると比較的割安で手に入れられます。
店舗のポイントを得られるのも魅力です。店舗独自ポイントとカード決済やコード決済などのポイントを利用すると実質的にかなり値引きで購入できることもあります。
その一方で、デメリットも存在します。デメリットは以下の3点です。
- 専門知識を持った販売員がいない可能性がある
- 下請け業者の質に差がある
- 全体的に価格設定が高め
家電量販店では色々な商品を取り扱っているため、店舗によってはエコキュートの専門知識を持っていない販売員がいるかもしれません。そうなると、疑問点を解消できず、わからないことが残ったまま店舗を後にするといったことになりかねません。
また、下請け業者の工事スキルに差があるのも問題点です。家電量販店で購入した品物であっても、設置するのは下請けの業者です。中には設置スキルや接客スキルが不十分な業者がいるため、満足が行く設置にならない可能性もあります。加えて、全体的に価格設定が高いというデメリットもあります。
ネットで購入
2つ目の購入先はネットを利用した購入です。ネット通販の発達により、たいていの品物はネットで購入できるようになりました。エコキュートもその例外ではありません。
ネットで購入するメリットは以下の2点です。
- 価格が安い
- 他社比較がしやすい
ネット通販最大のメリットは価格が安いことです。安くできる理由は、実店舗を持たず人件費や設備費などが不要だからです。最小限の人数で運営し、設置を下請け業者に委託することで価格を下げることができます。また、多くのネット通販サイトでは複数機種の比較をしていますので、一つの会社だけではなく他社製品も比較できるため相場をつかみやすいというメリットもあります。
ネット通販のデメリットは次の3点です。
- 悪質なサイトがある
- 下請け業者のスキルが不足
- 設置条件が合わないことがある
1つ目のデメリットは、悪質なサイトが存在している点です。業者のレベルに大きな差があり、発注しても返事がない、発注から発送まで時間がかかりすぎる、といったレスポンスに問題がある業者や当初の見積もりよりもかなり高額な費用を請求する業者がいます。
2つ目のデメリットは、家電量販店の場合と同じく下請け業者のスキルにも差がある点です。良い業者であれば全く問題ありませんが、期待をはるかに下回る対応で非常に困惑するといったケースもあるため、ふたを開けてみないとわからないという怖さがあります。
3つ目のデメリットは設置条件が合わないことがある点です。本来は設置できない条件だったにもかかわらず、現地の確認を行っていなかったため、設置時に訪れた業者から設置不可能と告げられるといったケースもみられます。
訪問販売で購入
3つ目の購入先は訪問販売です。訪問販売のメリットは以下の2点です。
- 手間が省ける
- 製品の良さを説明してくれる
訪問販売は営業マンが自宅を訪問してくれる販売手法であるため、販売店を訪れたりネットで比較検討したりする必要がありません。こちらが何もしなくても製品の良さをアピールしてくれるので手間がかからないというのが最大のメリットといえます。
では、訪問販売のデメリットは何でしょうか。デメリットは3点あります。
- 他社との比較が困難
- 強引に販売されることがある
- 時間を取られる
1つ目のデメリットは他社との販売が困難な点です。訪問販売ではセールスマンが売りたい商品が決まっているため他社との比較が困難です。自分で積極的に調べたことがない商品であれば相場がわからず、割高で購入してしまう恐れもあります。
2つ目のデメリットは強引に販売されることがある点です。購入してくれるまで立ち去らないセールスマンや大声で高圧的に契約を迫るセールスマンによる被害の相談が消費者庁に寄せられています。こうした行為は法律で禁じられていますが、万が一、被害を受けた場合は消費者相談センターなどに相談し、速やかにクーリングオフの手続きを取りましょう。
3つ目のデメリットは時間を取られる点です。もともと興味がない商品について、長々と説明されても、正直な話、時間の無駄と感じることもあるでしょう。
専門業者から購入
4つ目の購入先は専門業者です。専門業者から購入するメリットは3点です。
- 商品の専門知識を持っている
- 設置のノウハウがある
- メンテナンス保証が充実している
1つ目のメリットは商品の専門知識を持っているという点です。エコキュートを専門に扱っている会社であれば、社員はエコキュートについて熟知していて当然です。もし、担当者の知識が不足していても、経験豊富な社員が在籍していることが多いので商品知識に関する不安を持つ必要がありません。
さらに、複数のメーカーを取り扱っていることが多いため比較検討しやすいというメリットもあります。仕様書やネット上の情報だけではわからないポイントなどを対面で教えてもらえるのはとても助かります。
2つ目のメリットは設置ノウハウがあるという点です。多くの専門業者は自社でエコキュートを設置する部門を抱えています。そのため、下請けのレベルの差を考える必要がなく安心して工事をゆだねられます。
事前に自宅を訪問してもらい、エコキュートの設置場所や工事の段取りなどについてしっかりと話合いできるのも専門業者ならではのメリットといえるでしょう。
3つ目のメリットはメンテナンス保証が充実していることです。製品の保証はメーカーがしてくれますが、日々のちょっとした困りごととなると身近な専門店の方が相談しやすいといえます。
また、エコキュートは10年単位の長い付き合いをする機器ですので、その間のメンテナンス保証があるのはとても心強いといえます。
では、専門業者にはデメリットはないのでしょうか。専門業者のデメリットは1点です。
- 質の悪い専門業者が存在する
専門業者の唯一のデメリットは、質の悪い専門業者が存在することです。店舗で問い合わせた時の対応が悪かったり、取扱メーカーが少なかったり、資格を持つ従業員が少ない専門業者は注意が必要です。
まとめ:エコキュートに関することは「エコのたつじん」に聞いてみよう
今回はエコキュートがどのようなものか、エコキュートがなぜ注目されるのか、エコキュートの購入先などについてまとめました。
エコキュートは経済面や環境面の良さが注目され、近年人気になっています。購入先は家電量販店・ネット・訪問販売・専門業者の4つですが、商品知識や設置ノウハウ、メンテナンス保証などの点を考えると専門業者がおすすめです。
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